スポーツ実施率

スポーツ実施率(参加率)というのをご存知ですか?スポーツ振興基本計画のなかであげられている政策目標の一つで、スポーツ実施率とは、国民が週に一回以上運動、スポーツを行う者の割合のことを指します。
2010年までにスポーツ実施率(参加率)50%を目標とかかげています。平成18年度の段階で全体44.4%(女性45.4% 男性43.4%)となっています。年代別では20代女性が30%、30代男性が26.4%と最も少なくなっています。
日本人のスポーツ施設への参加率は2.3%(都心部で3%、地方では2%)と言われています。日本の参加率が約3%であるのに対し、ヨーロッパでは約15%、アメリカで約7%~10%だといわれています。またある資料ではシンガポールでは週に3回以上運動をする国民の割合が25%をこえるそうです。今年が2010年ですが日本のスポーツ実施率(参加率)は50%を超えるのでしょうか?
スポーツ振興基本計画には他に『子供の体力の向上』『国際競技力の向上』などがあげられています。
子供の体力は1985年ころから低下傾向にあるといわれています。主な理由として、①国民のスポーツなどの重要性の軽視②生活環境(利便性の向上)③生活習慣の乱れ(就寝時間や食生活)などがあげられていて、ここでもスポーツ実施頻度の低さを大きな問題として取り上げています。
国際競技力の向上としては、メダル獲得率を夏季、冬季あわせて3.5%を目指すというものです。スポーツの強化というものにはどうしてもお金がかかります。昨年末の政府の『事業仕分け』でスポーツ関連予算が大幅削減され話題になりましたが、予算削減に反対意見も多かったように感じました、なかには、『スポーツ選手の育成は国民に必要なインフラでも行政サービスでもない、日本の選手が世界で通用しなくても、選手当事者以外、だれも困らない』などという意見も目にしました。スポーツが嫌いな人もいますし色々な意見があって当然ですが少し悲しい気持ちになりました。
日本のスポーツ予算はフランスの6~7分の1程度だそうです。またフランスでは法律に「高水準スポーツ選手の発達が、人間を豊かにし、人間の進歩の源になる」と法律に明記されていてしっかりとした支援制度があるそうです。
競技スポーツと我々が行う健康のためのスポーツは決して一線を画すものではなく、競技力向上や体力向上、健全な身体的、精神的な発達などがスポーツを通じて全てが一つにつながる事なのではと思っています。

あと少しで冬季オリンピックですね、こんな時代だからこそトップアスリート活躍に胸を躍らせ、スポーツや健康の重要性を再認識し、スポーツ参加率向上に努めてみませんか?