2008年06月 アーカイブ

~環境整備~

ブログの更新をだいぶさぼってしまいました。いつ以来なのかと思ったら3月のはじめに書いて以来でした。
箕山クリニックの開業当初から可能な限りスポーツ現場での活動を行ってきました。当時は勤務時間外を利用しての活動が殆どでしたので、充分とまではいかないにしても、それでも、各スタッフ充実したスポーツ現場の活動を行ってきました。現在はスポーツ現場での活動も会社の業務として位置づけています。そこで日々痛感するのは、改めて仕事というものの厳しさと同時に、まだまだアスレティックトレーナーのみならず、スポーツというものを職として成り立たたせることの難しさを感じています。しかしどの職も同じだとは思いますが、我々の職もまた同じで片手間で行えるほど甘くはありません、いつの日か社会的な地位を確立させ、職域を確保したいものです。
さてブログのテーマの『環境整備』ですが、スポーツを通じて感じる事ですが、選手を育てるのは環境であり、指導者が選手を育てるのではなく、環境が選手を育てるという事。でも環境を整備するのは当然ですが人(指導者)です。これは自分にも置き換えられるのではと感じます。環境が尊敬する人物や、信頼する仲間と自分を繋いでくれています。また自分自身の成長のためにも、自分自身の意欲は勿論ですが、そのチャンスや可能性をもたらし導いてくれるのもやはり環境ではないだろうか? 
『自分自身が成長できる環境整備』『組織として成長できる環境整備』『日本スポーツの環境整備』これらに対し我々のできる事は??『箕山クリニック』『M’s AT project』のもつ可能性とは??どうプロ意識を持ち、プロフェッショナルとして存在するか?これもまた私は環境整備がKeyなのではと思っています。
自分にその環境を整備し与えてくれているのは誰なのか?自分のいるその環境にある可能性やチャンスは何なのか?その環境において自分の役目はなんなのか?
日々時間に追われるなかでももう一度考えなくてはと最近心底思っています。
『自分自身の成長』のための『組織の目標達成』のための、そして『日本のスポーツ文化』のための環境整備を何からしたらよいのか??ん~まずは身の回りの整理からですかね??(笑)

三栖英揮

新ユニフォーム(08夏モデル)

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ドクターズフィットネス会員のみなさんはお気づきなった方もいらっしゃると思いますが、スタッフウェアが夏用に新しくなっています。M’s AT projectではスタッフウェアをReebokより提供していただいています。昨年のも格好良かったですが、個人的には今回のウェア相当気に入っています。写真はM's一番の肉体派トレーナー(笑)小川ATなので男性用ですが、今回は特に女性用が格好いいですよ^^v

能力=技能×経験

どんな職業でも同じだとは思いますが我々トレーナーもまた同じで、日々能力を高め社会から評価を得なくてはなりません、私は能力とは技能に経験をかけたものだと考えています。技能という言葉を調べると『技術を行う腕前』と、技術は『物事をたくみに行う技』となっています。つまり技能とは身に着けた技術を実践する力と考えられます。同じだけの技術を身につけていても、同じだけの成果がでるとは限りません、技能とは、習得した技術を状況に応じて活かす能力と考えると、これはもって生まれた才能や、置かれている環境などが影響するのではないでしょうか?
経験はやはり時間をかけるしかありません、5年経たなくては見えない、感じられないものが、10年経たなくては、見えない、感じられないものがあるはずです。10代の頃にお世話になっていた方に『慌てている人間は成功しない』といわれました。これを当時言われたのはサッカー選手としての話でしたが、経験とはまさに慌てても、急いでも仕方ありません、がしかし限られた時間の中で、ライバルに追いつき、追い越し、差をつけるためには何かで急がなくては、 我々の職業で技術といえば、やはり学識です。これは頑張った分だけ、努力した分だけ身につくはずです。ライバルよりも一歩先へいけるはずです。がしかし技術(学識)があれば能力があるとはなりません、私もそういう時期がありましたが、少しの知識を身に付け、能力が上がったと勘違いをしてしまった事がありました。学識があってもそれを活かす力、“技能”がなくては意味がありません、そしてなによりも経験が重要です。我々の仕事は経験しかない仙人的なのも問題ですが、知識が豊富だったりすると経験の重要性を理解してなかったりします。わたしの場合これを気づかせてくれたのは師匠でした。タイミングよく様々な経験をさせてもらい、経験しなくては、見えない、感じられない事が、逆にいうとそんな事のほうが多いという事を、身をもって体験させてくれました。我々は様々な事を学び続ける必要がありますが、学者ではありません、知識が全てではありません、様々な研究により生まれた技術をいかす力“技能”が必要です。以前お世話になっているトレーナーの方に『難しいことを難しく捉え伝えているうちは、まだ理解出来ていない』と言われました。数多くの経験から感じた事が、学んだ知識や習得した技術をシンプルで最も活かしやすい形にし、質の高い技能としてくれるのかも知れないと感じています。
自分自身の能力を真摯に受け止め、慌てずに経験をつみ、周りのライバルたちに負けないように常に技術習得に貪欲に、そして物事をシンプルかつ深く捉えられるように“慌てずに急いで”・・・