休まず治す
M'sでアスレティックリハビリテーションを行なう場合は、ほとんどの場合練習に参加できず別メニューとなっている人が多いと思います。私がM'sでアスレティックリハビリテーションを担当していたときも症状から合流にこぎつけるまでの時間をおおよそ見積もり、その期間内でトレーニングを段階的に配列していました。
しかし本来は別メニューにならないのが一番です。そのために予防的なトレーニングを行なわせるわけですが、プレーを続けている選手が皆怪我を抱えていないかというとそうではありません。練習でかかるストレスを減らした方が痛みは早く取れるだろうと予測ができても、練習をやりながら治していきたいという選手は多くいます。
スポーツの現場で活動するアスレティックトレーナーにとって、“休ませて治す”という選択肢を第1に考えてしまうのは少し問題があるかもしれません。休まずに治せるものは練習しながら治していかなければなりません。そのために休まないと治らないのか、やりながらでも治せるのか、少しでも多くの症例を自分の中に蓄積し、「経験」を積んでいく事が大切です。当然選手やチームの価値観はそれぞれなので第2の選択肢、第3の選択肢を選ぶこともありますが…。
先日三栖トレーナーと話をしたときに、『能力=知識×経験』という話が出ました。今はまさにその通りだと痛感しています。20代の頃は知識が絶対的に欠落していたので、知識の向上に多くの時間を費やしてきました。多くの知識を持つと何となく仕事ができるようになった気がします。物事を難しく考え、全てに理由付けをします。私もそんな時期を過ごしたことがありますが、それで結果が出ていたかというと???の部分もあります。
経験が増えてくると生かせる知識、生かせない知識を取捨選択し、いかにシンプルにやるかといった方向に進む気がします。もっと経験が増えればもっと違ったものが見えてくるのかもしれません。経験とは単に件数をこなす事ではなく、物事からどれだけ多くのことを感じ取るかという事だと思います。知識は常にアップデートしなければいけませんが、これからもより多くの経験を得られるよう努力していきたいと思います。
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