有酸素運動

 ブログの更新が滞ってしまい申し訳ありません。今回は競技スポーツからは少し離れた話題を投稿します。
 先日ドクターズフィットネスの会員さんから、「有酸素運動は続けて長くやらないと効果が無いですよね…!?」という質問を受けました。私が大学を卒業しこの業界に入って来た時には、確かに脂肪は運動開始後20分以降から燃焼されるので…といったような対応をするよう研修を受けた記憶があります。しかし実際はどうでしょうか。
 運動をすると脂肪細胞の中で中性脂肪から脂肪酸への分解が増えます。脂肪酸の産生が増えて血中脂肪酸濃度が上がってくるのは運動を始めてしばらく経ってからになります。このことが運動して20分経たないと脂肪が燃焼しないと言われてきた理由の一つだと思います。しかし脂肪酸は新たに分解されなくても既に最初から血液中に存在しますので、20分経たなくても最初から脂肪は使われています。
 体脂肪は摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ってしまうと蓄積されますので、大筋群を使った筋力トレーニングで消費カロリーを多くすることも大切です。いわゆる有酸素運動は極端な話、30分連続でも10分を3回でも大きな差はありません。ダイエットが目的の場合はエネルギーをしっかり消費するようがんばりましょう!