2nd Trainer

 普段学生の現場でトレーナー活動をする際は原則トレーナーは1人という事になると思いますが、Jリーグでは複数のトレーナーが在籍しており、試合の時は2名で対応するというのが一般的な形になります。1人はドクターと共にベンチ入りし、試合中に負傷した選手が試合を続行できるかを判断し、続けられる状況であれば必要に応じてピッチサイドで処置をします。もう1人はベンチ裏で待機していますが、このベンチ裏にいるトレーナーが2nd Trainerになります。
 実はこのテーマは以前モンテディオ山形に在籍していた時も触れようと思っていた話題なのですが、この2nd Trainerはとても重要な仕事になります。ベンチ入りしたトレーナーは実はそれ程やることはありません。プレーの可否判定はほとんどの場合ドクターが行ないますし、施す処置としては止血と簡単な固定くらいです。もしプレー続行が不可能となった場合は2nd Trainerが所見を取り、処置をすることになります。ベンチ裏にはドクターがおりませんので、正確に所見が取れること、それに応じた適切な処置ができること、必要であれば病院や検査の手配も行ない、ベンチでの仕事がスムーズに進むように気を配って様々な準備をします。テレビ中継があっても決して画面に出てくる事はなく、メンバー表にも名前は載りませんが、私はこの2nd Trainerの仕事をとても重要だと思っており、2nd Trainerが的確に対応してくれる事で安心してベンチにいることができます。前所属でも現所属でも2nd Trainerにはいつも感謝です。